「複数ドメイン無制限」って書いてあるレンタルサーバーがあるけど、そもそも「複数ドメイン」ってどういうこと?
無制限のレンタルサーバーなら、どれを選んでも同じなの?
そんな疑問を解決します。
多くのレンタルサーバーはサービスの特長として、複数ドメイン対応(マルチドメイン対応)をアピールしています。実際、レンタルサーバー業者のサイトを見ると「複数ドメイン無制限」「マルチドメイン対応」などの文字が並んでいますね。
複数ドメインはアフィリエイトを始めるなら知っておくべき知識です。
この記事では、アフィリエイト歴8年の私が、「レンタルサーバーの複数ドメインとは何か?」「複数ドメインのメリットやデメリット」を分かりやすく紹介します。
ぜひ最後まで読んで、アフィリエイト用サーバー選びの参考にしてください。
複数ドメインとは
複数ドメイン(マルチドメイン)とは、1つのサーバーで複数のサイトを公開することです。
たとえば、複数ドメイン対応のレンタルサーバーを1つ契約すると、次の3つのアフィリエイトサイトを公開できます。
- ○○○○-mansion.com:不動産査定アフィリエイトサイト
- bitcoin-○○○○.com:仮想通貨アフィリエイトサイト
- hikari-○○○○.jp:光回線アフィリエイトサイト
アフィリエイトでは商材ジャンルごとにサイトを作るので、複数のドメインを使います。
実際、私も10個くらいドメインを持っています。
複数ドメイン対応のレンタルサーバーはアフィリエイトに必須なのですが、それはなぜか?
この後、複数ドメインのメリットを説明していきますね。
複数ドメインのメリット
レンタルサーバーで複数ドメインを使うメリットは以下の3つです。
複数ドメインを使うメリット
- レンタルサーバー料金が安くなる
- サイト追加が気軽にできる
- アフィリエイト収益が分散化できる
レンタルサーバー料金が安くなる
複数ドメイン対応のレンタルサーバーを使うメリットは、レンタルサーバーの料金が安くなること。
たとえば、アフィリエイトサイトが3つあり、それぞれレンタルサーバーを借りた時の料金は次のようなイメージです。
アフィリエイトサイト | レンタルサーバー | 月額料金(税込) |
---|---|---|
○○○○-mansion.com | エックスサーバー | 1,100円 |
bitcoin-○○○○.com | ConoHa WING | 911円 |
hikari-○○○○.jp | ロリポップ! | 825円 |
合計 | 2,836円 |
一方、1つのレンタルサーバーに複数ドメイン機能を使ってサイトをまとめたときは、次のような料金になります。
アフィリエイトサイト | レンタルサーバー | 月額料金(税込) |
---|---|---|
○○○○-mansion.com | エックスサーバー | 1,100円 |
bitcoin-○○○○.com | ||
hikari-○○○○.jp | ||
合計 | 1,100円 |
どうでしょう?レンタルサーバー料金が圧倒的に安くなりました。
複数ドメイン機能は、アフィリエイターこそ活用すべきですね。
サイト追加が気軽にできる
複数ドメイン対応のレンタルサーバーを使うと、気軽にサイトを追加できます。
なぜなら、1つ目のサイトを作る時も、2つ目のサイトを作る時も同じ手順でできるから。
サイトを追加する方法が分かっているから、新しくサイトを立ち上げたいときもすぐに実行に移せる。
「サイトを気軽に追加できる」って言われても、メリットがよく分からないなぁ…。
サイトを気軽に追加できるメリットを具体的に言うと、「あの商材に挑戦してみよう!」と思ったらすぐに行動できること。
アフィリエイトは複数の特化サイトを作成して、芽が出そうなサイトを育て上げていく。
ジャンルの異なる複数の商材に挑戦したほうが収益源も分散できる。
何より、どのアフィリエイトサイトが当たるかはやってみるまで分からない。
だからこそ、気軽にサイトを立ち上げられる環境は大切なんです。
特にペラサイトは1商材につき1ドメイン使うので、サイトの準備に時間をかけていられませんよね。
10商材だったら、10サイトを準備する必要があるわけだから。
もちろん、1つのサイトだけに集中するという方法もありますが、複数ドメイン対応のレンタルサーバーだと気軽にサイトを追加できることを覚えておいてほしいですね。
アフィリエイト収益が分散化できる
複数ドメインを使う3つ目のメリットは、アフィリエイト収益を分散化できることです。
正確に言うと、これはアフィリエイトで複数サイトを作るメリットにはなるのですが、アフィリエイターにとっては重要です。
なぜなら、頑張って1つのアフィリエイトサイトを作っても、外したら収益化できないこと。
たとえば、インターネット回線のアフィリエイトサイトを始めて見たものの、競合も強くて成果が出てこない。
「2~3年経っても収益がほぼゼロ・・・」なんて可能性もあります。
だから、アフィリエイトサイトを1つではなく複数サイトを立ち上げることで、収益ゼロのリスクを避けられるのです。
実際、私もリスク分散のために複数サイトを運営し、そのおかげで着実に収益をアップしています。
以下は、過去1年間に公開した3サイトです。
サイト | カテゴリ | 収益状況と方針 |
---|---|---|
サイトA | 情報発信 | 収益化を目的としていなかったが、 アクセス数が多いのでAdSense設置 |
サイトB | サービス紹介 | SEOで評価されずアフィリエイト収益もゼロ |
サイトC | 物販 | 公開直後から好調なので商材をさらに追加 |
サイトBは完全に外れてしまったのですが、サイトAやサイトCにも取り組んだことで、過去最高の月収を達成しました。
このように、複数サイト対応のレンタルサーバーを使えば、アフィリエイト収益のリスク分散ができるのです。
複数ドメインのデメリット
レンタルサーバーで複数ドメインを使うデメリットは以下の3つです。
複数ドメインを使うデメリット
- メモリ使用量やディスク使用量が多くなる
- ドメイン数に上限がある(一部のレンタルサーバー)
- PHPバージョンが同じになる(一部のレンタルサーバー)
メモリ使用量やディスク使用量が多くなる
複数のサイトを1つのサーバーにまとめるので、当然メモリ使用量やディスク使用量が増えます。
アップグレードできないレンタルサーバーに注意
まず、メモリ使用量はドメイン数というよりアクセス数に応じて増えていきます。
アクセス数が増えてメモリが足りなくなれば、メモリの多い上位プランへアップグレードすればいいでしょう。
注意が必要なのが、上位プランへアップグレードできないレンタルサーバーです。
たとえば、お名前.comレンタルサーバーやヘテムル はプランが1つしかないのでアップグレードできません。
いざというときのために、上位プランへアップグレードできるかどうかは重要ですね。
ディスク容量は事実上、心配不要
ディスク使用量については、実際は心配する必要なしです。
複数ドメインを1つのサーバーにまとめたところで、100GBとか200GBもの容量を使い切ることはまずできないでしょう。
私が運営しているブログだと、300記事でディスク使用量が1.2GB程度。1記事で4MBくらいしか使っていない計算です。
例えば、200GBのレンタルサーバーを借りると、単純計算で50,000記事も書けることになります。
毎日1記事ブログを書いても136年かかる量なので、アフィリエイトサイトでディスクがなくなることはありえません。
ドメイン数に上限がある(一部のレンタルサーバー)
複数ドメインが使えると言っても、上限があるレンタルサーバーもあります。
たとえば、ロリポップ! はドメイン数が50(プランによって異なる)、FUTOKAはドメイン数が10までです。
レンタルサーバー | 上限ドメイン数 |
---|---|
エックスサーバー | 無制限 |
ConoHa WING | 無制限 |
ColorfulBox | 無制限 |
シンレンタルサーバー | 無制限 |
お名前.comレンタルサーバー | 無制限 |
mixhost | 無制限 |
ABLENETレンタルサーバー | 無制限 |
ヘテムル | 無制限 |
JETBOY | 無制限 |
さくらのレンタルサーバ | 200~ (プランによって異なる) |
ロリポップ! | 50~ (プランによって異なる) |
MINIPOPレンタルサーバー | 10~100 (プランによって異なる) |
FUTOKA | 2~30 (プランによって異なる) |
レンタルサーバーを選ぶときは、ドメイン数の上限にも注意しましょう。
複数のPHPバージョンを混在できない(一部のレンタルサーバー)
複数ドメインを利用するときに注意しないといけないのが、サイトごとにPHPバージョンを設定できるかどうかです。
少々難しい話になりますが、PHPのバージョンは、WordPress本体やWordPressのテーマ・プラグインと、密接に関係しています。
「PHPをバージョンアップしたら、WordPressのテーマやプラグインが動かなくなった」というトラブルが時々あります。
でも、サイトごとにPHPのバージョンを変更できるなら大丈夫。
なぜなら、サイトAだけPHPをバージョンアップして、サイトBのPHPバージョンはそのままにする、という選択ができるからです。
PHPバージョンのトラブルは、ブログを数年、運用していると起きる問題です。最初はそこまで気にしなくてもOKです。
参考までに、PHPバージョンをサイトごとに設定できないレンタルサーバーをリストアップしておきました。
PHPバージョンを混在できないレンタルサーバー
複数ドメインの料金
エックスサーバーやConoHa WINGなど、優良レンタルサーバーのほとんどは複数ドメイン機能が無料で使えます。
ただし、一部のレンタルサーバーではドメイン追加料金が必要だったり、ドメイン上限数を上げるのにプラン変更が必要です。
FUTOKAはドメイン追加料金が必要
FUTOKAは複数ドメイン機能が有料で、1ドメインにつき初期設定費用2,200円が必要です。
さくらのレンタルサーバやロリポップなどはプランごとにドメイン上限数あり
以下のレンタルサーバーは、利用可能なドメイン数上限がプランごとに決まっています。
プランごとにドメイン数上限が決められているレンタルサーバー
つまり、ドメイン数が足りなくなったらプラン変更が必要になります。
複数ドメインに対応しているレンタルサーバー
以下、複数ドメインに対応しているレンタルサーバーをまとめました。
ドメイン数 上限 | プラン アップグレード | ドメイン 追加無料 | PHP バージョン混在 | |
---|---|---|---|---|
エックスサーバー | 無制限 | |||
ConoHa WING | 無制限 | |||
シンレンタルサーバー | 無制限 | |||
ColorfulBox | 無制限 | |||
mixhost | 無制限 | |||
wpX Speed | 無制限 | |||
ABLENETレンタルサーバー | 無制限 | |||
ヘテムル | 無制限 | 上位プランなし | ||
JETBOY | 無制限 | |||
ロリポップ! | 50~ | 上限あり | ||
MINIPOPレンタルサーバー | 10~100 | 上限あり | ||
お名前.comレンタルサーバー | 無制限 | 上位プランなし | ||
FUTOKA | 2~30 | 2,200円 | ||
さくらのレンタルサーバ | 200~ | 上限あり |
こうしてみてみると、複数ドメインに対応しているといっても、各社に違いがあることが分かりますね。
まとめ:複数ドメイン対応のレンタルサーバーで収益を安定化しよう
以上、複数ドメインの基礎からレンタルサーバー選びまで解説してきました。
アフィリエイトサイトで収益が上がるかどうかは、実際にやってみないと分からないことも多い。
だからこそ、複数ジャンルの商材を同時並行で進めて、行けそうなサイトへ集中投資するやり方をおススメします。
そのためには、エックスサーバーやConoHa WINGのように、複数ドメイン対応がしっかりしたレンタルサーバーで基盤固めをしましょう。